主な症状別の対処法

自宅で経過観察

鼻血が出たとき

3歳から学童期に最も頻度の赤い粘膜出血である。
全鼻中隔上にある小動脈が集積するきーせるバッハ部位の出血が多いです。
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎にが合併することがあります

出血量が多く止血に苦慮する場合や反復する場合は、腫瘍性病変や出血性疾患を考慮する。

【ホームケアの要点】

鼻血の止め方は、

  • 圧迫部位:
    前鼻中隔(キーセルバッハ部位)と上唇動脈を圧迫します。
  • 圧迫時間:
    5-10分間圧迫します
  • 圧迫時の姿勢は、座位で前傾姿勢をとる
    (仰向けに寝かさない。鼻血が喉や気管に流れ込んで激しい咳嗽や誤嚥の原因の原因となります。)

止まった直後に鼻をかんだり、鼻をいじるとかさぶたが容易にとれるので再出血します。

【観察のポイント・受診するタイミング】

自然に止まれば病院を受診ずる必要はありません。
以下のような症状に注意してください。

  • 〇見た目の状態が悪い(ぐったり、興奮、不穏、呼吸状態、皮膚色)

救急要請しましょう。

  • 〇2歳未満
  • 〇鼻血だけでなく体に紫斑が出現しているとき

救急外来を受診しましょう。

  • 〇頻回な鼻出血があり兄弟、両親などの血縁者にも同様な症状があるとき

かかりつけに相談しましょう。