経過観察
ケガをしたとき
日頃の注意で子どもの事故は予防することができます。まず,子どもは危険認知が大人に比べ低く,転びやすい,滑りやすいということの認識が大事です。そして,年齢ごとにケガの内容も異なります。(他項参照)自宅の内外での危険を察知し環境調整を心がけましょう。
【ホームケアの要点】
- 打ったところを冷やし,安静にします。
- 腹部を打った場合は,衣服を緩めて楽な姿勢をとらせます。
- 胸部を打った場合には呼吸が楽な姿勢(膝を胸につける,壁によりかからせる)をとります。
- 出血している場合には清潔な布やガーゼでしっかり指で押さえましょう。
【観察ポイントと受診のタイミング】
いつ,どこで,どこを,どんなとき,どのようにケガをしたのかを把握します。傷がある場合には,きれいに洗って観察します.
以下のような症状に注意しましょう。
- 1) 腹部を打って,何度も吐いたり,顔色不良,強い痛みが続く
- 2) 胸部を打って,息苦しい,咳き込みが続く,血痰が出る,大きな呼吸ができないほど強い痛みが続く
- 3) 押さえても止まらない,拍動性の出血がある
救急要請して救急受診
- 1) みるみるうちに腫れがひどくなってくる(捻挫,骨折などの可能性)
- 2) 20-30分間ほど圧迫してもじわじわとした出血が止まらない
救急外来に受診相談
- 1) 痛みがなくて元気
- 2) 出血は止まっている
かかりつけ医/クリニック受診