経過観察・かかりつけ/クリニック受診
胸が痛いとき
小児の胸痛は,原因がわからないものが70-80%を占め,その多くは治療を要さず,重篤な疾患は成人に比べてあまり見られません。胸痛があると心臓の病気ではないか心配されると思いますが,小児ではその頻度は低いと言われています。しかし,心疾患に伴う胸痛を見逃してしまった場合には致命的になることもあり,注意が必要です。
【ホームケアの要点】
- 衣服を緩め,安全な場所に寝かせるなど楽な体勢を取らせます。
【観察ポイントと受診のタイミング】
胸痛に関する状況を把握します。
(いつ,どこで,何をしているとき,どのような痛みか,どれくらい続いているか,誘因はあるか)
以下のような症状に注意しましょう。
- 1) 顔色が悪い,ぐったりしている,手足が冷たい,ふらつきや失神がある
- 2) 息が苦しそう,肩で息をしている
- 3) 泣く,叫ぶほどの痛みがある
- 4) 速い心拍や不規則な心拍の自覚がある
救急要請して救急受診
- 1) 吐き気や嘔吐
- 2) 運動中に発症した痛み
救急外来に受診相談
- 上記の症状がなく,症状が持続する
かかりつけ医/クリニック受診