救急要請
けいれん(ひきつけ)を起こしたとき
けいれんとは、運動に関係する神経の動きの異常により体全体や体の一部がつぱったり、ピクピクしたり、脱力したりすることです。
こどもはけいれんを起こしやすいです。それは脳の発達が未熟だからです。
その中で、最も多いけいれんは発熱に伴う熱性けいれんです。
時に、けいれんと震え(悪寒)を間違うことがあります。悪寒は意識があって触ると止まることが多いです。
【ホームケアの要点】
- ①お子さんを安全な場所で寝かせてください。
- ②襟元がきつい衣服を着ていたら緩めてあげましょう。
- ③目の位置、手足の状態を見てけいれんの持続時間を測定してください。
(初めてのけいれんの時は慌ててしまい、何もわからなくても問題ありません。) - ④可能であれば、痙攣の様子をスマートフォンなどで撮影してください。
- ⑤5分以内に自然に止まりいったん目をあけて周囲のよびかけに反応したり、泣いたりした場合はかかりつけや休日夜間に相談してください
けいれんの途中や後に嘔吐することもあり、顔を横に向けてもらい吐いたものを吸い込んで窒息しないようにしましょう。
口の中に物や指を入れないでください。けいれんのときに舌や唇をかむことがありますが、僅かな出血のみでありかみ切ることはありません。物で口を怪我したり、指を怪我したりしてしまいます。
ゆすったり、たたいたりしないでください。
【観察のポイント・受診するタイミング】
けいれんが起こった場合、基本的には病院を受診です。
以下の症状に注意しましょう。
- 〇1歳未満のけいれん
- 〇けいれんが5分以上持続した場合
- 〇けいれん後、意識が戻らない場合
- 〇けいれんの後に繰り返して吐く
- 〇1日に2回以上のけいれんを行った場合
救急要請
それ以外で、あれば救急外来に相談、かかりつけ/クリニックを受診してください。